アリスの部屋
循環式浴槽とはどのようなシステムの浴槽か?
お元気様です!
昨日は東京を始め各地で桜の開花宣言が出され、華やいだ気持ちになりました。
そんな中、イチロー選手の現役引退のニュースに衝撃を受けた方も多いかと思います。
イチロー選手のお客様に喜んで頂く為に自分に厳しくしている姿勢は、
職人というか修行僧というか、迫力があって凄いとただただ尊敬の念を抱いていました。
自分のお客様対応にほんの少しでも真似してゆきたいです。
イチロー選手、本当にお疲れ様でした。
さて、今回は循環式浴槽についてです。
循環式浴槽はレジオネラ属菌検査が義務付けられていますが、そもそも循環式浴槽とは何ぞや、との疑問を解消したいと思います。
(1)循環式浴槽とは、どのようなシステムの浴槽をいいますか。
循環式浴槽とは、温泉水や水道水の使用量を少なくする目的で、浴槽の湯をろ過器を
通して循環させることにより、浴槽内の湯を清浄に保つ構造の浴槽を言います。構造は、
集毛器(ヘアーキャッチャー)、循環ポンプ、消毒装置、ろ過器、加
熱器(熱交換器)、循環配管によって構成され、浴槽内の湯をろ過し適温に保つものです。
浴槽の湯は、髪の毛などの混入物が集毛器で除去され、消毒剤などを用いて消毒しま
す。消毒剤には塩素系薬剤が推奨されていますが、温泉の中には塩素消毒の効果が十分
に発揮されない泉質があります。その場合は、オゾン殺菌、紫外線殺菌等により消毒が
行われています。その後、ろ過器で更に微細な汚濁がろ過され、加熱器で適温に温めて
浴槽に戻されます。
(2)湯の循環方式には、どのような方法がありますか。
浴槽の湯の循環方式には、一般に、(1)側壁吐出・底面還水方式、(2)側壁吐出・
オーバーフロー還水方式が使われています。
①側壁吐出・底面還水方式
浴槽の側壁からろ過・消毒された湯を浴槽内に吐出させて、浴槽の底から吸い込んで
ろ過器に戻す方法で、一般にはこの方式が多く使われています。
②側壁吐出・オーバーフロー還水方式
浴槽内に浴槽の側壁や底面から湯を吐出させて、浴槽の縁からオーバーフローさせた
湯を集めてろ過器に戻す方法で、湯が豊富に溢れ出ているように見せる視覚的な効果と、
浴槽表面の浮遊物の除去が可能です。節水の目的でも用いられる循環方式であり、オー
バーフローした浴槽水に洗い場の排水を混入させない集水方法としなければなりません。
なお、 オーバーフロー回収槽は高率にレジオネラに汚染されることから、専用の消毒
と洗浄が欠かせず、自治体によっては設置が禁止されています。
厚生労働省「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」より
循環式浴槽は、レジオネラ属菌の発生源となる箇所が沢山ありますので、
管理には細心の注意を払っていただくようお願い致します。
入浴施設・遊泳プール・冷却塔・一般飲料水等の
・各種水質検査(レジオネラ属菌検査・浴槽水検査等)
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