アリスの部屋
クーリングタワーのレジオネラ症防止対策
お元気様です!
風薫る5月。ゴールデンウイークに入りましたが、例年とは全く違った様相を呈しています。
飛行機も新幹線も観光地も静まり返っていて、自粛要請に対してきちんと対応する日本人ってなんて素晴らしい国民なのだろうと感心します。
「アフターコロナで「日本が一人勝ち」するかもしれないのはなぜか」
という記事が、 PRESIDENT Onlineに出ていました。
アナリストの馬渕磨理子氏は「日本が一人勝ちする可能性がある」と指摘しています。
現状を打破するには、『地方自治・国民性・医療制度』がキーワードになってきますが、日本はこの3点において誇らしい優位性があるというのです。
①自治体の首長の力強さ
②集団で均衡を保つ日本の国民性
③絶望的な医療崩壊寸前も、歯止めか
(ニューヨークやイタリアのように、葬儀崩壊、死者が溢れている事態には陥っていない。
日本は国民健康保険制度で長い年月の中で医療に守られている国であり、医療格差が元々ないことも、今回の致死率の低さに関係してる可能性も考えられ ます。貧富の差と医療に日頃からアクセスできていたかどうかが、数字を通して顕著に現れています。)
日本が誇る技術「アビガン」の存在
以上のように、日本は独自の『地方自治・国民性・医療制度』の3つの点で“異質な輝き”を放っており、
アフターコロナで一人勝ちする可能性があるとのことです。
日本人みんなでこの危機を乗り越え、アフターコロナに飛躍しましょう!
さて、本題です。
そろそろエアコンの稼働時期になり、冷却塔(クーリングタワー)のレジオネラ症防止対策が必要となってきます。
<冷却塔水におけるレジオネラ症防止対策>
建築物の冷却水は空調用冷凍機の冷却に用いられます.6~9月までの冷却塔の水温が15~34℃で
あり,また塔内で有機物質などが濃縮されるためレジオネラ属菌の増殖に好適な場所となります.
冷却塔は増殖した菌を空中へ飛散させるため,レジオネラ症汚染防止の観点から最も注意を払わな
ければならない建築設備の一つです.
新版レジオネラ症防止指針では冷却塔の設計・施工に関する防止対策の基本を以下のように示し
ています.
・ 角形冷却塔を採用することが望ましい.また,清掃しやすい構造のものを推奨する.
・ エリミネータ(気流中に含まれる液滴を取り除くための板)を強化する.
・ 外気取入口は高所に設置し,また風向等も考慮する.
・ 冷却塔の設置は風向等を考慮し外気取入口,居室の窓等から10m以上離す.
また,維持管理については下記項目に注意するように記載されています.
・ レジオネラ属菌殺菌剤の注入
・ スケール防止,腐食防止,スライム防止のための薬剤注入
・ 冷却塔の定期的な洗浄
・ 設備の定期点検
・ 感染因子の点数に対応したレジオネラ属菌の検査の実施
施設管理をされているみなさまはコロナ対策や自粛による休業など、たいへんな時期ではありますが、
クーリングタワーのレジオネラ対策もお願い致します!