アリスの部屋
有機物のTOC法について
お元気様です!
都会では街角で簡単にPCR検査が受けられるシステムが普及しはじめましたね。
料金は2,000円~3,000円台くらいで、スピッツに唾液を入れるだけ。後日スマホに結果が
送られてくるシステムのようです。
年末に帰省したいけれど、自分が感染していたら家族に迷惑がかかってしまう…
とお考えの方には朗報ですね!
早急に、誰でも簡単に安く検査が行えるようにしていただきたいです。
さて、本題です。
今回は「浴槽水の有機物を検査するTOC法」の話です。
有機物検査とはお風呂の汚れを見る検査のことです。
いままで有機物検査は過マンガン酸カリウム消費量で評価されてきましたが、
令和元年の9月19日に厚生労働省が公衆浴場の衛生管理要領を改定して、飲料水の
汚れをみる検査で使用していたTOC法を追加しました。
TOCとは全有機炭素のことで、お風呂の中にある炭素の量で汚れを評価します。
今までの検査では(過マンガン酸カリウム消費量)温泉の成分によって
有機物が高くでる場合がありました。
このような温泉の場合はTOC法が有効です。
逆に温泉の消毒に塩素化イソシアヌル酸またはその塩を使用している場合は
イソシアヌル酸には炭素が含まれているのでTOC法で測定すると値が高くでて
しまいます。この場合は過マンガン酸カリウム消費量で検査を行わなければいけません。
自分の温泉の泉質や何系の消毒剤を使っているのか、よく把握しておくことが
正しい検査データに繋がります。
お客様の安心・安全のために施設管理を徹底しましょう!!