アリスの部屋
★循環式浴槽の構造上の問題点と対策のお話★~part2~
お元気さまです!!
本日は循環式浴槽の構造上の問題点と対策を前回の続きからお話したいと思います。
⑥浴槽オーバーフロー回収槽は定期的に清掃を行う
「管理要領等」では、オーバーフロー水及びオーバーフロー回収槽内の水を浴用に
供しないこととされています。止むを得ず浴用に供する場合は、オーバーフロー環水管を直接循環配管に
接続せず、浴槽からのオーバーフロー水のみ回収し、浴場床排水が混入しない構造とします。
オーバーフロー回収槽は、地下埋設を避け内部の清掃が容易に行える位置・状態に設置するとともに、
回収槽内の水が消毒できる設備を設ける必要があります。
オーバーフロー回収槽内部は常に清浄な状態を保つために回収槽の壁面の清掃及び消毒を頻繫に行い、
レジオネラ属菌が繁殖しないように別途、回収槽の水を塩素系薬剤等で消毒する等の衛生管理を適切に
行う必要があります。(常時遊離残留塩素濃度を0.4~1.0mg/Lに維持するとともに、1週間に1回以上
完全に排水して回収槽の壁面の清掃及び消毒を行い、3か月ごとにレジオネラ属菌検査を行って不検出を
確認することが望ましい。)
⑦シャワーを定期的に清掃を行う
シャワーの内部でも生物膜が生成され易く、レジオネラ属菌を検出することがあります。
さらに、エアロゾルを発生し易いため公衆浴場で使用されているシャワーは循環している浴槽水を
使用しないことになっています。できるだけシャワー内部に水が滞留しないように、少なくとも週に
1回、内部の水が置き換わるように通水するとともに、シャワーヘッドとホースは6ヶ月に1回以上点検し、
内部の汚れとスケールを1年に1回以上洗浄、消毒するなどの対策を行い、定期的にレジオネラ属菌検査を
行って、不検出を確認することが推奨されます。
⑧調整箱は定期的に清掃を行う
公衆浴場では、洗い場の湯栓(カラン)やシャワーへ送る湯の温度を調整するために「調整箱」
を設置している場合があります。この調整箱内部の湯温は、レジオネラ属菌の繫殖に適した温度となるため
注意が必要です。また、開放型の調整箱では容易にレジオネラ属菌が侵入し、増殖する危険があります。
従って、生物膜の状況を監視し、定期的に調整箱の清掃を行い、必要により塩素消毒を
追加し、常に清浄な状態を保つことが大切です。
⑨温泉水の貯湯槽の維持管理を適切に行う
温泉等で貯湯槽を設けいている場合には、レジオネラ属菌の繁殖あるいは混入を防ぐために、通常の
使用状態において湯の補給口、底部等に至るまで60℃以上に保ち、かつ最大使用時に
おいても55℃以上に保つ能力を有する加温装置が必要です。それにより難い場合は、
消毒設備を設置します。タンクが外気と遮断されているか、破損箇所はないか、温度計の性能に問題はない
かを定期的に調べます。また、貯湯槽などは定期的に清掃を行い、常に清浄な状態保ことが大切です。
生物膜の状況を監視し、必要に応じて清掃及び消毒を行います。清掃しやすいように、貯湯槽は完全に
排水できる構造とする必要があります。
他に、源泉水を一定の区域で集中管理している場合の貯湯槽において、タンクから各施設への配湯水は、
高温水でも劣化せず、温度が低下しにくい材質のものを使用します。
また、自家泉源の湯を貯湯槽に貯めている施設で、湯温が60℃以上に設定出来ない場合には、元湯がレジ
オネラ属菌に汚染せれている可能性があるので、元湯の貯湯温度を高められる装置に取り替えることを
検討する必要があります。
(厚生労働省のHP「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」参照 https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000577571.pdf)
レジオネラ属菌検査 税込み5,500円
浴槽水4項目検査 税込7,700円
原水等6項目検査 税込8,250円
安く・早く・正確にをモットーに行っております。