アリスの部屋
★レジオネラ属菌のお話★~Part1~
お元気さまです!!
今回はレジオネラ属菌感染などの疑問をお話しします。
①感染症の危険因子について
感染症の発症には、病原体ー宿主(人)ー環境の三要素が深く関わっています。
一般的には、レジオネラ属菌は感染性はさほど強くはないといわれており、本感染症は宿主の感染防御
機能が低下している場合や新生児および高齢者など生理的に感染症に対する抵抗が弱い宿主(人)は感染
しやすくなります。しかし、何ら基礎疾患を有しない宿主(人)であっても、レジオネラ属菌によって高
度に汚染されたエアロゾルを一定量以上肺に吸引すれば感染することがあります。
②レジオネラ症に罹らないようにするには
本症は、レジオネラ属菌を増殖させない、汚染されたエアロゾルを発生させない、直接肺に吸い込
まないことによってその感染を回避することができます。従って、エアロゾルを形成しやすくかつ肺に吸
引する機会が多い循環式浴槽、打たせ湯、バブルジェット式浴槽、シャワーなどのほか、超音波加湿器、
冷却塔水などはその管理に厳重な注意が必要になります。その他、工事現場の砂塵を吸い込んで感染した
事例も報告されていますので、そのような場所ではエアロゾルを吸引しないようマスクなどの着用も
効果があるでしょう。
③レジオネラ症が疑われる患者が発生した場合の対応
各施設では、普段からレジオネラ症の発生やその疑いがあった場合の対応についてシミュレーションし
ておく必要があります。
患者発生は、医師の診断および保健所への届出で確認されることが多く、届出の時点ではすでに感染の
成立から相当時間が経っている場合があります。このため、各施設では日頃から来客者名や住所などを把
握しておくとともに、問題が生じた時には設備の使用を中止し、浴槽水等の消毒を行わずそのままの状態
で保存し、保健所等の指示を待ちます。
医療機関では、抗菌薬投与前の呼吸器検体を確保して菌を分離し、その菌と保健所等の調査による環境
由来の菌との遺伝子型の比較から、感染源が確保されます。また、呼吸器検体から菌の分離を経ずに遺伝
子型別できる場合もあります。
(厚生労働省のHP「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」参照
https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000577571.pdf
レジオネラ属菌検査 税込み5,500円
浴槽水4項目検査 税込7,700円
原水等6項目検査 税込8,250円
安く・早く・正確にをモットーに行っております。