アリスの部屋
ケーススタディ ※塩素剤の上手な使い方 ~レジオネラ属菌対策~
本日は、『塩素剤の上手な使い方』です
塩素剤を使用する場合、使用目的に応じた使い分けが必要です。
循環式カ非循環式(給湯式)か、上水か温泉水か、泉質は何か、さまざまな条件を考慮したうえで、薬剤の選択をしなければなりません。
ここでは実践に即した質問事項で多いものを採り上げて、条件ごとに使用事例をわかりやすくまとめました。
ただし、各施設によって条件は異なりますので、実際に自施設に適した管理法を設定する場合は専門家の相談をおすすめします。
Q1 管理の手間を少なくしたい・・・塩素のにおいを抑える方法は?
A 塩素供給器を使用します。塩素化イソシアヌル酸の錠剤タイプを、塩素供給器を用いて使用することで、浴槽での残留塩素濃度を安定的に管理できます。実施例では、当初、高度さらし粉を1日4回(合計280g)を投入していました。その都度急激な塩素の上昇(2㎎/L前後)と浴室の塩素臭(14ppb)があり、入浴客にとって、より快適な管理ができないものかは悩みの種でした。
そこで循環装置の途中にバイパスを作り、塩素供給器(スパクロリネーター)を取りつけ、トリクロロイソシアヌル酸(ヘルス湯浄剤90t)8錠(合計120g)を1日1回供給器に投入することにしました。その結果浴槽内の残留塩素濃度は1㎜g/L以下で安定して推移し、浴室の塩素臭も感じられない(0.4ppb)のようになり、快適な入浴を提供できるようにないました。
Q2 入浴者が通常より多くて湯が濁る—早急に対処したい!
A 夕方から午後9時くらいまでの時間帯や、休前日から日祭日などは、入浴者が多くなります。このようなときは、通常の管理をしていたにもかかわらず、湯が濁ってしまい、入浴者に不快感を与えることがあります。短時間に入浴者が増えるため、汗や皮脂による汚れが原因となるのは当然でしょう。こうしたときは、速溶性タイプの塩素剤(ヘルス湯錠剤、バススター顆粒、スパクリーン顆粒等)を浴槽に入れて、塩素濃度を上げる(0.4~1.0㎜g/L)とよいでしょう。塩素の浄化作用により濁りが解消されます。さらに、凝集剤を併用し、ろ過効率をよくすることも効果的です。
Q3 循環していなくても塩素管理は必要なのか
A 循環式の浴槽ではなく、いわゆるかけ流しの浴槽や換水式浴槽でも塩素による衛生管理は必要です。レジオネラ属菌は温泉の原水層で発生し運ばれてくる場合もあって、実際に検出された事例も報告されています。また、入浴に伴う汚染による大腸菌群の殺菌や、人から由来する汚れの浄化においても、適切な管理が必要です。ヘルス湯浄剤、バススター顆粒やスパクリーン顆粒等を浴槽内に投入するか、錠剤タイプのヘルス湯浄剤90Tを専用容器に入れて設置するなどの方法で管理します。
Q4 ろ過器・配管内の洗浄・消毒の仕方で大切なポイントは?
A 塩素剤を用いてろ過器および配管の洗浄・消毒を行うことができます。手順は次のとおりです。
(1)浴槽水を循環可能な範囲でできる限り減らします
(2)顆粒タイプの塩素剤をそのまま、もしくは別の容器に溶解させて投します。必要な薬剤量は循環水量に対して、残留塩素濃度が10㎎/L程度(高濃度洗浄では10~50㎎/L)となるように算出します。 ヘルス湯浄剤やバススター顆粒やスパクリーン等では湯量1tに対して、20g(高濃度洗浄では20~85g)を使用します。
(3)溶解させた状態で1~2時間循環させます。
(4)終了後、残留塩素を中和剤で中和し、排水します。
(5)再度、湯水を入れ、すすぎ作業を必ず行います(1~2回)
Q5 省エネをしつつ、お湯の鮮度を保ちたい・・・・
A 循環式浴槽は営業時間終了後に運転を停止するために、その間にろ過器内や配管および浴槽の湯水が細菌の増殖により濁ったり、腐敗します。そうなると翌日の運転始動時にかえって浴用水全体が汚れるため、ろ過し清登にするためのロスタイムとコストが発生します。こうした事態を解消し、湯を新鮮な状態で維持するためには、営業終了時に顆粒タイプの塩素剤(ヘルス湯浄剤やバススター顆粒、スパクリーン顆粒等)を投入して循環させ、残留塩素濃度を2㎎/L程度まで上昇させてから停止しておくとよいでしょう。
なお、厚生労働省から示されている殺菌消毒法にしたがい、1週間に1回以上、残留塩素濃度を5~10㎎/Lで循環させて循環経路全体を消毒するようにします。
弊社では、バススター60DG(顆粒)やスパクリーン60GS(顆粒)、スパクリーン20TB(錠剤)等を取り扱っています。
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