アリスの部屋
冷却水設備の維持管理 ~part2~
お元気様です!
本日は「冷却水設備の維持管理 part2」をご紹介します。
●レジオネラ症の監視と対応
1.感染危険因子の点数化
レジオネラ症に対する感染危険度を3要因で点数化(スコア化)しています。
①菌の増殖とエアロゾル化の要因(1~3点)
ⅰ)給湯水など・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1点
ⅱ)浴槽水、シャワー水、水景用水など・・・・・・・・・・・・2点
ⅲ)冷却塔水、循環式浴槽など・・・・・・・・・・・・・・・・3点
②吸入危険度(1~3点)
ⅰ)開放的環境(屋外など)・・・・・・・・・・・・・・・・・1点
ⅱ)閉鎖的環境(屋内など)・・・・・・・・・・・・・・・・・2点
ⅲ)エアロゾル吸入の危険度が高い環境・・・・・・・・・・・・3点
③人側の要因(1~3点)
ⅰ)健常人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1点
ⅱ)喫煙者、慢性呼吸器疾患患者、高齢者、乳児・・・・・・・・2点
ⅲ)臓器移植後の人、白血球減少患者、免疫不全患者など・・・・3点
2.レジオネラ症の感染危険因子の点数と推奨される対応
冷却系のレジオネラ属菌検査の頻度は感染危険因子の点数(スコア)の合計点によって異なります。
感染危険因子の点数 推奨される対応(検査頻度など)
8~9点 ・常に設備の適切な維持管理に心掛ける。
1年に最低2階の細菌検査を実施する。
水系設備の再稼働時には細菌検査を実施する。
6~7点 ・常に設備の適切な維持管理に心掛ける。
1年に最低1回の細菌検査を実施する。
水系設備の再稼働時には細菌検査を実施する。
5点以下 ・常に設備の適切な維持管理に心掛ける。
必要に応じて細菌検査を実施する。
3.検査依頼方法
レジオネラ属菌検査依頼に関しては、最寄りの保健所又は地方衛生研究所に問い合わせるか、抗レジオネ
ラ用空調水処理剤協議会会員会社に相談してください。
4.検査結果の評価と対応
1)エアロゾルを直接吸引する可能性の低い人口環境水
人がエアロゾルを直接吸引する可能性が低い冷却水であっても、102CFU/100mL以上のレジオネラ属菌
が検出された場合には、直ちに菌数を減少させるため、清掃、消毒等の対策を講じます。また、対策実施
後は検出菌数が検出限界以下(10CFU/100mL未満)であることを確認します。
2)人がエアロゾルを直接吸引する恐れのあるもの(浴槽水、シャワー水等)
レジオネラ属菌数の目標値を10CFU/100mL未満とします。レジオネラ属菌が検出された場合には、直ち
に清掃、消毒等の対策を講じ、対策実施後は検出限界以下(10CFU/100mL未満)であることを確認しま
す(屋外設置の冷却塔であっても、建物の外気取り入れ口が接近している場合は環境・吸入危険度が高く
なりますので注意を要します。)
(抗レジオネラ用空調水処理剤協議会のHP「レジオネラ症防止対策」参照)
https://www.legikyo.gr.jp/taisaku/taisaku2.html
レジオネラ属菌検査 税込み5,500円
浴槽水4項目検査 税込み7,700円
原水等6項目検査 税込み8,250円
安く・早く・正確にをモットーに行っております。