アリスの部屋
ろ過器とろ材を殺菌管理するためのポイント!~レジオネラ対策~
お元気様です!
今回はろ過器とろ材を殺菌管理するためのポイント!です。
レジオネラ属菌が増殖するにはろ材は最も適した場所になります。
そのためろ材の殺菌管理を徹底することは大切です。また、施設の維持管理は塩素剤による浴槽水中の遊離塩素濃度の維持が基本です。そこでまず、
①ろ過装置が生物浄化かどうか、②塩素剤による殺菌処理ができるかの2点をチェックします。生物浄化式はろ材の微生物を付着させて浴槽水の老廃物(有機物)を分解するので、ろ材に細菌やアメーバなどが増殖・付着しています。生物浄化では微生物を付着させやすく(剥がれにくく)すすため表面に微細な穴があいている人造石などをろ材としています。
そのためレジオネラ属菌は必ずといっていいほど付着し、生息しています。ろ材中のレジオネラ属菌の菌数は浴槽水の10~1000倍ということもあるほです。生物浄化システムでは、塩素消毒でレジオネラ属菌すべてを殺菌するのは一般に困難です。ろ材に付着したほかの微生物も死んでしまい、生物浄化の機能そのものがなくなってしまって、ろ過器として働かなくなるからです。そのため生物浄化式の風呂メーカーは、紫外線やオゾンなどを使用し、レジオネラ属菌が浴槽水に供給されない殺菌システムを開発しています。しかし、ろ材中には常時レジオネラ属菌が存在するので、浴槽水のレジオネラ検査を行い、確実に除菌されているかを確認することが施設の衛生管理者には要求されます。そのため、公衆浴場での水質基準の指針では、レジオネラ検査の頻度が年4回以上というように、塩素消毒が可能な施設より多くなっているわけです。
ろ過器が生物浄化式でない場合(砂ろ過)でも逆洗洗浄が不十分だったり、塩素消毒が連続的に行われていない場合は、ろ材にレジオネラ属菌やアメーバがヘドロとして定着し、レジオネラ属菌の供給源となります。ろ材がこのような状態になるのを防ぐためには、逆洗の洗浄時間を長くするなどして、ろ材の汚れを徹底的に排出することです。それは微生物が増殖するからです。逆洗により排出できなかった汚れの中で微生物が増殖するのを抑えるため、常に遊離塩素を接触させたり、定期的に高濃度塩素(10㎎/Lなど)を用いて逆洗するなどの追加管理も必要になります。
また、ろ過装置の能力を超える汚れ負荷がろ過器にかかるのを防ぐためには、浴槽水のオーバーフローを行い、浴槽水中の汚れをできるだけ排出することも大切です。ろ過器に過剰な汚れの負荷がかかった場合は、逆洗により排出できなくなることが予想されるからです。また、いったん微生物が付着すると、粘着質のために逆洗では排出できなくなるので、化学洗浄が必要となります。
日々の衛生管理を徹底しましょう!
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