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見逃しがちな源泉の衛生管理は重要!

お元気様です!

9月の3日から6日に修善寺で行われた「日本温泉科学会」は盛会のうちに幕を閉じました。

講演の中で、レジオネラ属菌に関する興味深い内容がありましたので共有させていただきます。

「温泉施設におけるレジオネラ汚染事例とその対策

福原 千佳子、横内 ひとみ(NPO入浴施設衛生管理推進協議会 関西支部)

1.はじめに

浴槽循環系統の衛生検査は厚生労働省の防止指針や各都道府県で定められた条例に基づきほぼ的確な管理がなされている中、依然として特に温泉利用施設では感染者の報告が多くあって、温泉の難しさを感じる。見逃しがちな温泉一次側(源泉)の衛生管理に着目し、実際に現場で発生した事例とその対策について報告する。循環系統ではろ過器や消毒剤を使用することも可能であるが、温泉はかけ流しの施設もあり、一次側の洗浄は衛生管理の重要な予防策であると考える。

2.事例と対策

温泉井戸はGL(グランドレベル)以下のピット内に設置されることが多く、昨今の集中豪雨や水害でピットに水だけでなく一緒に土砂も多く侵入するような構造である。そして、ピット内を点検するには重い鉄板を外す必要があるため、何かの不具合のない限りピット内をチェックすることは少ない。また、浴槽の排水などの放流水がピット内の温泉井戸に誤って入りレジオネラ属菌汚染を引き起こした事例もあ。対策としては、最近では温泉井戸ケーシングパイプをGLより立ち上げ、外部からの侵入を防ぐような井戸施工をしているところも多く見受けられる。既設の井戸では、井戸を覆うようなラッキング(保温)による汚染水侵入から守る工事も有用と考える。

(中略)

3.考察

レジオネラ属菌対策は循環系統だけでなく、特にかけ流し源湯利用については一次側の管理が重要である。また、消毒剤による効果で循環系統浴槽水のレジオネラ属菌が不検出だとしても、源泉側がレジオネラ属菌に汚染されているとした場合には、感染のリスクが発生する。したがって、補給される一次側(源泉)の衛生管理を重要と考える。」

とのことで、源湯の管理の重要性が指摘されています。

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